1000人の夢寄金について
1000人の夢寄金は、公益財団法人 北九州活性化協議会(KPEC)が運営する
「市民の教育・文化活動を支える、私たちの私たちによる私たちのための寄金」です。
趣旨
KPECは、産・学・官・民の英知と活動力をひとつにまとめる軸としての役割を担い、市内主要企業のCSR(※1)精神を背景に、北九州市の一層の活性化の実現を目指して様々な活動に取り組んでいる民間団体です。
これまでの北九州市のまちづくりは、時代の要請を背景にハードの整備に重きがおかれ、町並みや道路・河川の整備が進み、まちの表情が美しく変わるなど一定の成果を得ることができました。しかし社会状況や市民意識が大きく変化しつつある今日、まちを活性化するための課題もまた大きく変わり始めています。
北九州市がこれまで以上に「住んでみたいまち」「住んで良かったと思われるまち」に育つためには、まちの経済力を高めることはもちろんですが、人を育み、人の心を豊かにする都市格(教育力・文化力:※2)を一層高めることもまた非常に重要な課題だといえます。
これは教育、文化の分野において、高いソフト力とそれらを担う人材を育てていくことにほかなりません。
本市には、自主的にまちづくりに取り組んでいる多くの個人や団体が存在しますが、その中から、都市格を高めていく将来性のある活動を継続的に支援し、育てていくことが重要です。
今後の都市経営を考えれば、まちづくりを行政ばかりに頼るのではなく、民間が自分たちの手でまちを育てていくことに今まで以上に積極的になることが大切です。そのようなまちこそが、都市格の高いまちといえるのではないでしょうか。
まちを愛する市民の熱い「想い」を集めてまちづくりを支援する体制、言いかえれば「支援をしたい人と支援を必要とする人をかけ橋で結ぶ民間の大きな仕組み」がこのまちには必要だと思います。
そこでKPECでは、民間の力を結集し、教育や文化的活動を行う法人・個人・団体に対して活動費用を助成する目的で「1000人の夢寄金」(以下、夢寄金)を設立いたしました。
北九州市の未来のために、私たちの手でこのまちの教育力・文化力を共に育み、真に魅力あるまちづくりを進めて行こうではありませんか。
「1000人」とは
1000人」という表現は、「私たちみんなの」「たくさんの」という意味を表わし、 私たち一人ひとりの小さな力を重ね、このまちの未来にかける夢をかたちにしていきたい という想いを込めて使っています。
※1 KPECが考えるCSRの「C」の定義
企業、市民(民間)ともに地域の一員として、まちづくりへの参画、「社会へ貢献すること」が求められるようになってきました。一般的にCSRとは、Corporate Social Responsibility(企業の社会的責任)を意味しますが、KPECでは、CSRの「C」を下図の通り、企業のみならず市民も含めたものと考えています。
※2 KPECが考える「都市格」とは
都市格とは都市の品格のことであり、KPECでは、教育と文化を、都市の品格を高める重要な基本要素と考えています。